ただいま、チームで取り合い中。





次の日の朝。


「はぁっ、はぁっ……」


現在、俺は今出せる全速力で走っている。
現在は9時15分…待ち合わせから15分遅刻中だ。

しかもあの大切な、大切なバトル。霧と会うところからがバトルの始まりと言えるのに…まだ始まってもいねぇ。
いや…馬鹿だな、俺!?


昨日、ちゃんとタイマーをかけた。
何度も何度も確認し、ちゃんと明日の7時30分にタイマーが鳴るように設定した。

それなのにっ、気づいた時には9時前!!


「あーもう、馬鹿すぎんだろ俺ー!!」


自分のアホらしさに叫ぶ。
いや、でもタイマーはかけたから…多分誰かが不法侵入でタイマー止めたんだ!
でもなんも盗まれてなかったし、きっとその人は俺のタイマーを止める為だけに家に……!

朝なのにぐるぐる回る頭の中。ようやく公園が見えてきて、俺は最後の力を振り絞ってスピードアップした。


「ごめっ、霧、おくれたっ……」

「ははっ。おはようザク」


俺が息を荒らげて呼吸してると、霧は何故か分かりきったように笑った。


「すげー、待たせたよなっ…ごめん、!」

「大丈夫だよ。もう少し遅い時もあるし、今日は早い方」


その言葉がグサッと俺に追い打ちをかけた。
い、いつも遅刻してるみたいな言い方…!まぁ、実際そうなんだけどさ…


「てか、正直ここまで計算済み。だから9時半からの予定を組んできたし…時間に余裕ができたよ」


俺は息を落ち着かせると、霧はとんでも発言をかましてきた。いやいや、見越しすぎだろ……


「まぁあと15分くらいは、ゆっくり雑談でもしよう?あと乱れた服とかも直して…」


テキパキと、まるで小さい子を面倒見る母親のように服を整えてくれる。


「わ、悪ぃ……」

「ううん。こちらこそ、俺らの身勝手なバトルに付き合ってくれてありがとう」


今日は楽しもうね、とスマートに言ってくる霧。
そうだ。最初から俺は大失敗したけど、今日は霧や皐月たちが立ててくれた計画をめいいっぱい楽しもう!

どちらかを選ばなきゃいけない…その時まで。