「まずはその、奏という彼だな」
「食わせ者!でもアイツ、結構本気でチームメイト横取りしようとしてたぜ?」
悔しいことに、めっちゃ仲良さそうだったし…
『物理的に友達を傷つけるやつは、嫌いだからな』
あれはマジの眼だった。食わせ者を凄く大切に思ってるってすぐにわかった。あのままじゃ、きっと真は食わせ者のチームメイトになるって言いかねない。
「…ん?てかさ、食わせ者ってチーム入ってねぇの?」
気になって聞いてみた。だってアイツがチームに入ってる場合、そこには矛盾が生まれる。っつーことは、真はオレらを信じてくれる…!
だが、そんなに簡単に終わる話ではなかった。
「あー…それがな」
慧さんが、どこか呆れたように言ったのでオレは疑問に思った。慧さんは元生徒会長で、高等部でも結構先生から信頼されてっから…他チームの情報とかも知ってるはず。
「…今日、その彼から“チーム脱退”の連絡が来たそうだ」
「はぁ!?!?脱退って…!!」
「人数の多いチームらしくてな。リーダーから午後に連絡が来ている」
人数が数十人にのぼるチームも、何個ある。その場合は、情報を伝えてくれる“リーダー”を決める。
本来、チームメイト全員の了承がないと脱退できねぇけど…大人数だとリーダーが承諾すれば辞めれる。
だとしても、そんなにアイツがガチなのは思ってもみなかった。
本気でチームメイトの座を奪おうとしてる感じ。ま、譲る気ねーけど!!
「うーん、じゃあどうするよ?」
「そうだな…俺らがチームメイトだったと証明する為に出来ることを考えよう」
オレらがチームメイトだったという証明…んー。
「あ、好きなもの当てるとか!?」
「相手の方がよく知ってるかもしれない」
「じゃあ命がけで真を守るとか!!」
「何から守るんだ…」
「えーと、爆弾魔とか!?」
「そう都合よく現れないだろう。まぁ現れたら別にいいが…」
うぅ、思いつかねぇよー!!オレは頭を抱えて唸る。
てか爆弾魔の話、現れたらいいの?慧さんがつえーのは知ってるけどそこまでとは…かっけー!!
オレは揶揄われてるとも知らず、そう思った。
「てか慧さんも提案してくれよ!?否定ばっかじゃんかー!!」
「お、俺は現実的な方法を考えてるだけで……」
図星を突かれ、珍しく焦ったように言う慧さん。まぁ分かるけどな?大切な仲間のために一生懸命考える人だし。
オレもまた、うーんと唸りながら頭を捻って絞り出そうとする。
やっぱ爆弾魔はいい提案だけど、流石に非現実的か…じゃあ1つ目の対決みたいなのがいいのかな?
真のことをよく分かっているか、という対決。そんで真に楽しんでもらいながら決めるのが一番だし…。
「…あ、まって思いついた!!」
「変なのじゃないだろうな?」
「もうチョー天才的!オレらのチームメイトって絶対信じてくれる!」
慧さんは疑いの目でオレを見てくるけど…本当にいいから!きっと聞いたらビックリする!!
「それは_________」
