ただいま、チームで取り合い中。



俺らは3人で空き教室を出て、廊下を歩く。

まぁ先程の険悪な雰囲気は全く無くならず、俺を真ん中に挟んで隣で一生言い合いをしてるけど。

つまり、飛葉・俺・霧の横並びで歩いてるわけ。真ん中に挟まれてる俺可哀想だろほんと。




飛葉が2年生のフロアへと行く階段へと向かったとき…俺は彼のもとへと近づいた。


「なぁ、飛葉」

「お、真!!どした?やっぱオレがチームメイトだって信じてくれ…」

「仮にお前が俺のチームメイトだったとしても…物理的に友達を傷つけるやつは、嫌いだからな」


叱るように飛葉に言うと…彼の顔からスルスルと抜けていくように笑顔が消えていった。

そりゃもちろん、悪口言い合うのも好きじゃねーけど…それを注意しても、争いは消えないと思うし。これは霧に対してもおんなじ。

でも殴り合いとかは、本気でやめてほしいから。


「…わーってるよ、ムキになりすぎてるのも」

「あぁ、だからちゃんと話し合いで…」

「じゃあオレの機嫌直すために、月って呼んで!!」


流石に反省したか?と思った俺が馬鹿だった。
懲りねぇな、コイツはほんと…。


「月は…無理。俺としては知り合って2日目だし」

「ぐぬー!!じゃあせめて、苗字はなし!」

「まぁそれなら…皐月、な」


あんま納得してなさそうだけど、許容範囲といった感じで頷いてくれた。
…あ、条件つけとこ。


「ただし、暴力を起こしたら名前も呼ばねぇからな?」

「えやだ!!」

「じゃあ大人しくすることだ、いいな?」


よっぽど嫌だったのか、即答で「うん…」と返事をしてくれた。
そう、それでいい。ようやく扱い方に慣れてきたというか……


「じゃ、あの空き教室に明日の放課後集合な!?」

「おけ」

「絶対な!?」

「わーってるって!行く行く!」


念を押すように言ってくる皐月をなだめると、満足したのか階段を登っていった。