『花』__。私はこの名前をつけられた時からある不思議な花を育てている。その花は形も何も変わらない。
例えば誰かが私が持っている花を踏んだとしよう。その花はまたスクイーズみたいに戻ってくる。
不思議でしょ?
「桃乃(ももの)さんだよね。俺金田咲(きんださく)よろしくな!」
高校一年生桃乃花(もものはな)二学期の初め席替えをしました。
この男はいつも悪目立ちしている金田咲。私はこの男が大嫌い、だって___。
「なぁー無視すんなって」
そう。チャラいのだ。
そして金田くんが顔をグイッと近づけてきたので私はその瞬間椅子と机を離した。
「おいー、それは酷くね?」
その瞬間担任が入ってきた。
「はいはい。みんな席ついてー、出席とるよー」
この先生は優しいせいかみんなから評判がいい。
そして金田くんがチェっと言って前を向いた。
先生ありがとう。そう心の中で感謝した。先生が来てくれなかったらきっとやばいことになっていただろう。
ホームルームが始まりそして終わると私は1時間目の準備をした。
「咲〜。どぉ?この席、最高?」
「ちょー最高」
今話しかけてきた人はいつも金田くんの隣にいる黒とは(くろとは)だ。
そして金田くんは黒くんにくしゃっと笑った。
私は席を立ち後ろに置いてあるお花に水やりをした。
この花は別に水をあげなくたって枯れるわけないからあげなくてもいいんだけどみんなから『枯れるんじゃない?』とか言われるのが嫌だからやる。
ガラガラ。
1時間目の授業が始まった。
先生の話を聞きながら問題を解いていると隣から唸り声が聞こえて全然集中出来ない。でも話しかけたくないから我慢する。
「ねぇー、咲。そんな唸ってどしたん?」
名前は知らない。だけど一軍女子的な人が金田くんに話しかけていた。
…てかまて?私なんで金田くんと黒くんの名前は知ってるの?…まぁいーや。
「いやぁー、それがさ、この問題分かんなくて」
「あー、これ?うちもわからーん」
「お前も俺と同じかっ笑」
そうして二人で笑いあっていた…くだらない。
真面目に勉強していればそうはならないはず。
お昼休みになった。
私は後ろにおいてあるお花を持って屋上に向かった。
「なぁー、桃乃さんってさ、いつもあの花持ち歩いてるよね笑なんか不気味笑」
「それな笑」
廊下を歩いていたらそんな声が周りから聞こえてきた…もうこうゆうのは言われ慣れている。
中学のとき、どれだけそうゆう言葉を言われてきたか…数え切れない。
そして着いた屋上。
少し重たい扉を開けた。
奥の方に行きお花を置いて床に寝っ転がった。お日様が当たってすごく気持ちいい。
「ねぇ!何してるのー?」
寝っ転がってた私に上から金田くんの顔が現れた。
「いってぇー。たんこぶできるって」
起き上がった時に金田くんのおでこに当たってしまった。
元はと言えば金田くんが悪い。私の視界に入ってこないで欲しい。
そして隣に座った金田くん。
「なぁー、この花なんで持ち歩いてんの?」
私がいつも持ち歩いている花…。
そんなの金田くんに言えるわけない。てか誰にも言えない。
「…別に」
「何別にって笑」
「まぁーいーや笑言いたくないなら無理には聞かねーよ」
そうして金田くんはさっき私がしたみたいに寝転んだ。
私はいたたまれなくて花を持って逃げた。
そして逃げた先は…。
「ガヤガヤ」
教室だ。本当は教室なんていたくない。
だってうるさいんだもん。静かなとこにいたい。
「うるさいよなーわかるわかる」
ドアに立ち止まっていると後ろから金田くんが現れた。
私は瞬時に金田くんから離れ自分の席に座った。
そしてイヤホンをかけて音楽を聞いた。
曲名は…「死にたい」っていう曲だ。
「なんか変な曲だな」
そうこの曲は死にたいと思っている人が聴くk…え?
隣を見ると今にもキスできそうなくらい近い金田くん。
私は金田くんを突き飛ばした。
「いてーよ桃乃さん」
私は走って逃げた
なになになになに?この男は。
急に私のイヤホンを取って聞くだと?馬鹿なの?
そして着いたのはやはりトイレの個室だ。
ここが一番落ち着く。
放課後私は誰にも声掛けられないようにお花を持って1番早く教室を出た。
ガチャ。
家の中に入りそのまま自室のベットに横になった。
はぁー。今日はいつもより疲れる
「__て__て!」
起きると外は真っ暗だった。
「はぁー。やっと起きた。なんで私が起こしに来なきゃなんないのよ自分で起きれない?」
私に聞こえるようにため息を吐いてそのまま不機嫌で下に降りて行った。
降りていったのは私の妹、桃乃色葉(もものいろは)だ。
私も色葉にならってリビングに降りた。
「やっと起きてきた。ご飯できてるから食べましょっ」
そうして椅子に座り黙々と食事を取った。
「てか、そろそろ花の誕生日ね。なにか食べたいものある?それと欲しいのある?」
別に欲しいのも食べたいのもない。
「なんか答えたら?黙ってたらお母さんも困るでしょ」
答えたくなくて黙ってたら色葉にきついことを言われたので仕方なく答えた。
「…別に」
「あっそ」
色葉が不機嫌なのは知ってる。私のせいで怒っているのだ。
私は食べ終わったからお皿を洗いに行った。
「あ、花やっと起きてきた、遅刻しても知らないからね」
朝になり私はいつもより少し遅めに起き、リビングに行って朝食をとった。
色葉は相変わらず機嫌が悪い。
色葉が家を出た数分後に私も家を出た。
「やっほ!桃乃さん」
昼休み、屋上でまた寝転がっていると上から金田くんの顔が現れた
私はまた驚いて横に転がり視線を避けた。
「桃乃さん、今日誕生日だよね、おめでとう!!」
え?…私誕生日伝えたっけ?
「…あ、え、…あり、…がと…」
クラスメイトに誕生日を祝われたのはいつぶりだろうか。きっともう2年くらいは言われてない気がする。
そして金田くんは何をするでもなくその場に寝転んだ。
放課後、私は今日も誰よりも早く教室を出た。
そして、家の自室の机に座った。
何もすることがないので私は育てている花を見つめた。
「花〜、ご飯よー降りてらっしゃい」
いつの間にか空は真っ暗になっていた。
階段下からお母さんの呼ぶこえが聞こえたので私はリビングに向かった。
「パァーン!」
ドアを開けた瞬間クラッカーの音がなった。
「「花、誕生日おめでとうー!」」
え?机を見ると豪華な食事に私の誕生日プレゼントであろう紙袋が置いてあった、
そして、今日はパパもいてびっくり。
「さぁー、座って座って」
ドアの前で立ち尽くしていた私にお母さんがそう手招きした。
席に座り、紙袋を受け取って開けてみる。
中身は…
「…ネックレス」
独り言みたいに小さな声で言った
「どぉ!?可愛いでしょっ」
うん、かわいいけど、使い道わかんない。
てか思ったけどさっきからお母さんしか喋ってないよね…みんな喋んないの?
「さぁ、花、食べよう」
あ、お父さんが話した
そうして、食事にも手をつけた。
味は…いつもと同じ。
私の誕生日会が終わり自室に戻って小さなベランダにおいてある花の水やりをした。
「〜🎶」
花の水やりをしながら外を眺めているとどこからか歌声とギターの音が聞こえてきた。
とても綺麗で落ち着く音…。
このまま眠ってしまいそう。
そして、いつの間にか朝になった。
「あら、今日は早いのね」
時計を見ると確かにいつもより早い時間だ。
そのせいかリビングにはお母さんしかいない。
私は席に座り朝食をとった。
そういや、昨日の歌声綺麗だったな。
そして、気づけば学校にいた。
「さーて、ホームルーム開始するぞー。みんな席つけー」
ガタガタ、とみんながそれぞれの席に戻っている音が聞こえた。
「今日は、なんもなし!解散!」
今にもガクッっと落ちてしまいそうなほど簡単なホームルーム。
「ちょっとやません〜。そのホームルーム集める必要あった?」
それはきっとみんなが思っていることだろう。
私も思ったし。
「んー?ない」
ガクッとまた落ちてしまいそうなほど想定外の返事。
「なんだよ、やません。それなら集めさせんなよ」
少しだけ先生が笑いながら教室を去った。
さっきからやませんと呼ばれているのは先生のあだ名で本名は山一(さまいち)だ。
昼休み。今日の空も快晴だ。
綺麗で暖かくて…最高
「綺麗だなー」
ビクッ。
驚いて隣を見るとやはり、金田くんがいた。
私は金田くんの姿を確認してから瞬時に五m程離れた
「え?そんな離れる?」
金田くんが引いたような目で見てくるが私には関係ない。
金田くんが近くにいるのが悪い。
「てかさ、桃乃さんって頭いいよね、もうそろそろテストあるから勉強教えてよ」
は?絶対むり、他の人に頼んで。
ガチャ。
「あ!咲いた!…え?桃乃さんも?どうゆう現場?」
あ、いや、これは、その、
その言葉は声には出なくて…
「あ、とはじゃん。」
そして、黒くんは金田くんに手招きされていた。
私は花を持って黒くんと交代で去った。
気まずいから。
教室に花を置いてからトイレに向かった。
学校から帰ると家にはみんないたお父さんを除いて。
その話し声を確認してから私は自室に戻った。
次の日、私は学校に早く来て勉強を始めた。
私みたいに早く来て勉強してる人は多かった。
だってもうそろそろテストだから、みんなも気合い入っているんだろう。
ホームルームが始まる前に私はお花に水やりをした。
「おーい、ホームルーム始めるぞ〜。座れ座れ」
先生がちょうど入ってきたのでみんな席に着いた。
「今日は、何もない__あれ?金田は?」
先生が前を向いた。
金田くんてっきり休みかと思っていたけど先生も知らなかったんだ。
その瞬間にドアの方から音が聞こえた。
「さーせん。おくれました」
遅れてきた金田くん。反省など全く見せないような態度だ…。
「おい〜金田。遅刻だぞ?」
「さーせんした」
なんて適当な返事。
「今回だけだからな?次からは気をつけろよー」
先生も甘いんだよなー。
そして先生は教室を出た。
私はというと勉強をしている。
「あ!桃乃さん勉強してんじゃん!俺にも教えてよ」
そしてグイッと顔をこちらに近づけてきたのでこれ以上近づけられないようにわたしは机を離した。
「えぇー。酷くね?」
「ねぇ〜咲。私と一緒に勉強しよーよ」
クラスメイトが金田くんに話しかけていたので私はほっとした。
このまま誰にも話しかけられてなかったらきっと私は今頃勉強を教えてなきゃいけなかっただろう。
「えー、お前頭悪ぃーじゃん」
なんて失礼な言葉。
私がもし陽キャだったらきっと今頃金田くんの頭を殴っていただろう。
「でも一緒にやることに意味あるんじゃないの?」
「んー。ないね」
「おい、咲。失礼すぎな」
黒くんが金田くんの頭を殴った。
私の代わりに殴ってくれて感謝する。このままだと暴走が止まらなかったかもだから。
「いてっ。とは!殴んなよ」
「じゃあその言葉遣いどうにかしろ!」
「あ、放課後勉強しよ!ごめんね咲が」
そして放課後になり、三人は残って勉強会を始めた。
私は一番に教室を出て帰宅した。
帰宅したあとも私は勉強をした。分からない問題はほとんどなかった。
先生の話を聞いていたからね。
「ご飯。早く降りてきて」
部屋に入ってきた色葉が言いたいことだけいって、去っていった。
私は勉強を中止して、リビングに向かった。
ご飯を食べ終わり、お風呂に入ってから自室に戻りお花の水やりをした。
それから勉強を始めた。
ドアを開けていたせいか今日も前と同じギターの音と歌声が聞こえてきた。
すごく綺麗で勉強が捗る。
そして、とうとうテストの日がやってきた。
朝、私は早めに学校へ行き、勉強を始めた。
私みたいに勉強してる人は多くて、教室内はしんとしていた。
そして、始まったテスト。
先生の「はじめ!」の声で一斉に紙とペンの音が聞こえた。
私は問題だけに集中して周りのことはシャットアウトした。
「ん、あぁー。やっと終わったぁー!」
一時間から五時間までテストを受けやっと終わった。
きっとみんなは凄く嬉しいだろう。
私もだけど笑
そして、帰り、久しぶりに私はみんなにならって帰った。
みんなの視線が少しだけ気になる…。
私はそのままお花畑に向かった。
500円を払い、中に入ってお花たちを見つめた。
すごく綺麗で見とれる。
前に聞いたあのギターと歌声を組み合わせたらほんと、儚くなりそうだ。
私はお花畑に夕方までいた。
次の日の昼休み。私は今日も屋上にいる。
今日は寝転ぶではなくて、学校の敷地を屋上から見渡している。
隣には…。
「なんか眺めいいな。」
やはり金田くんがいた。しかも距離近いし。
私は2mほど金田くんから離れた。
「なぁー、俺さ…」
え?なに?そんな真剣な声出して。怖いんだけど。
私なんかした?
「桃乃さんと仲良くなりてぇー」
__は?え?どゆこと?
理解するのには数秒かかった
「だからさっ。これから仲良くして欲しい。」
…どうしよ。私なんかが陽キャと仲良くなっていいのかな。
「答えて欲しい。桃乃さんの声で」
「ちゃんと話して欲しい」
「…私でいいのなら」
「ほんと!?やった!嬉しぃ!」
金田くんは子供のように喜んだ。
本当にいいのだろうか。
こんな私が金田くんと仲良くなって。
きっと迷惑しかかけないと思う。
それと…私は、仲良くなりすぎたらたらダメなの…だって…__から。
例えば誰かが私が持っている花を踏んだとしよう。その花はまたスクイーズみたいに戻ってくる。
不思議でしょ?
「桃乃(ももの)さんだよね。俺金田咲(きんださく)よろしくな!」
高校一年生桃乃花(もものはな)二学期の初め席替えをしました。
この男はいつも悪目立ちしている金田咲。私はこの男が大嫌い、だって___。
「なぁー無視すんなって」
そう。チャラいのだ。
そして金田くんが顔をグイッと近づけてきたので私はその瞬間椅子と机を離した。
「おいー、それは酷くね?」
その瞬間担任が入ってきた。
「はいはい。みんな席ついてー、出席とるよー」
この先生は優しいせいかみんなから評判がいい。
そして金田くんがチェっと言って前を向いた。
先生ありがとう。そう心の中で感謝した。先生が来てくれなかったらきっとやばいことになっていただろう。
ホームルームが始まりそして終わると私は1時間目の準備をした。
「咲〜。どぉ?この席、最高?」
「ちょー最高」
今話しかけてきた人はいつも金田くんの隣にいる黒とは(くろとは)だ。
そして金田くんは黒くんにくしゃっと笑った。
私は席を立ち後ろに置いてあるお花に水やりをした。
この花は別に水をあげなくたって枯れるわけないからあげなくてもいいんだけどみんなから『枯れるんじゃない?』とか言われるのが嫌だからやる。
ガラガラ。
1時間目の授業が始まった。
先生の話を聞きながら問題を解いていると隣から唸り声が聞こえて全然集中出来ない。でも話しかけたくないから我慢する。
「ねぇー、咲。そんな唸ってどしたん?」
名前は知らない。だけど一軍女子的な人が金田くんに話しかけていた。
…てかまて?私なんで金田くんと黒くんの名前は知ってるの?…まぁいーや。
「いやぁー、それがさ、この問題分かんなくて」
「あー、これ?うちもわからーん」
「お前も俺と同じかっ笑」
そうして二人で笑いあっていた…くだらない。
真面目に勉強していればそうはならないはず。
お昼休みになった。
私は後ろにおいてあるお花を持って屋上に向かった。
「なぁー、桃乃さんってさ、いつもあの花持ち歩いてるよね笑なんか不気味笑」
「それな笑」
廊下を歩いていたらそんな声が周りから聞こえてきた…もうこうゆうのは言われ慣れている。
中学のとき、どれだけそうゆう言葉を言われてきたか…数え切れない。
そして着いた屋上。
少し重たい扉を開けた。
奥の方に行きお花を置いて床に寝っ転がった。お日様が当たってすごく気持ちいい。
「ねぇ!何してるのー?」
寝っ転がってた私に上から金田くんの顔が現れた。
「いってぇー。たんこぶできるって」
起き上がった時に金田くんのおでこに当たってしまった。
元はと言えば金田くんが悪い。私の視界に入ってこないで欲しい。
そして隣に座った金田くん。
「なぁー、この花なんで持ち歩いてんの?」
私がいつも持ち歩いている花…。
そんなの金田くんに言えるわけない。てか誰にも言えない。
「…別に」
「何別にって笑」
「まぁーいーや笑言いたくないなら無理には聞かねーよ」
そうして金田くんはさっき私がしたみたいに寝転んだ。
私はいたたまれなくて花を持って逃げた。
そして逃げた先は…。
「ガヤガヤ」
教室だ。本当は教室なんていたくない。
だってうるさいんだもん。静かなとこにいたい。
「うるさいよなーわかるわかる」
ドアに立ち止まっていると後ろから金田くんが現れた。
私は瞬時に金田くんから離れ自分の席に座った。
そしてイヤホンをかけて音楽を聞いた。
曲名は…「死にたい」っていう曲だ。
「なんか変な曲だな」
そうこの曲は死にたいと思っている人が聴くk…え?
隣を見ると今にもキスできそうなくらい近い金田くん。
私は金田くんを突き飛ばした。
「いてーよ桃乃さん」
私は走って逃げた
なになになになに?この男は。
急に私のイヤホンを取って聞くだと?馬鹿なの?
そして着いたのはやはりトイレの個室だ。
ここが一番落ち着く。
放課後私は誰にも声掛けられないようにお花を持って1番早く教室を出た。
ガチャ。
家の中に入りそのまま自室のベットに横になった。
はぁー。今日はいつもより疲れる
「__て__て!」
起きると外は真っ暗だった。
「はぁー。やっと起きた。なんで私が起こしに来なきゃなんないのよ自分で起きれない?」
私に聞こえるようにため息を吐いてそのまま不機嫌で下に降りて行った。
降りていったのは私の妹、桃乃色葉(もものいろは)だ。
私も色葉にならってリビングに降りた。
「やっと起きてきた。ご飯できてるから食べましょっ」
そうして椅子に座り黙々と食事を取った。
「てか、そろそろ花の誕生日ね。なにか食べたいものある?それと欲しいのある?」
別に欲しいのも食べたいのもない。
「なんか答えたら?黙ってたらお母さんも困るでしょ」
答えたくなくて黙ってたら色葉にきついことを言われたので仕方なく答えた。
「…別に」
「あっそ」
色葉が不機嫌なのは知ってる。私のせいで怒っているのだ。
私は食べ終わったからお皿を洗いに行った。
「あ、花やっと起きてきた、遅刻しても知らないからね」
朝になり私はいつもより少し遅めに起き、リビングに行って朝食をとった。
色葉は相変わらず機嫌が悪い。
色葉が家を出た数分後に私も家を出た。
「やっほ!桃乃さん」
昼休み、屋上でまた寝転がっていると上から金田くんの顔が現れた
私はまた驚いて横に転がり視線を避けた。
「桃乃さん、今日誕生日だよね、おめでとう!!」
え?…私誕生日伝えたっけ?
「…あ、え、…あり、…がと…」
クラスメイトに誕生日を祝われたのはいつぶりだろうか。きっともう2年くらいは言われてない気がする。
そして金田くんは何をするでもなくその場に寝転んだ。
放課後、私は今日も誰よりも早く教室を出た。
そして、家の自室の机に座った。
何もすることがないので私は育てている花を見つめた。
「花〜、ご飯よー降りてらっしゃい」
いつの間にか空は真っ暗になっていた。
階段下からお母さんの呼ぶこえが聞こえたので私はリビングに向かった。
「パァーン!」
ドアを開けた瞬間クラッカーの音がなった。
「「花、誕生日おめでとうー!」」
え?机を見ると豪華な食事に私の誕生日プレゼントであろう紙袋が置いてあった、
そして、今日はパパもいてびっくり。
「さぁー、座って座って」
ドアの前で立ち尽くしていた私にお母さんがそう手招きした。
席に座り、紙袋を受け取って開けてみる。
中身は…
「…ネックレス」
独り言みたいに小さな声で言った
「どぉ!?可愛いでしょっ」
うん、かわいいけど、使い道わかんない。
てか思ったけどさっきからお母さんしか喋ってないよね…みんな喋んないの?
「さぁ、花、食べよう」
あ、お父さんが話した
そうして、食事にも手をつけた。
味は…いつもと同じ。
私の誕生日会が終わり自室に戻って小さなベランダにおいてある花の水やりをした。
「〜🎶」
花の水やりをしながら外を眺めているとどこからか歌声とギターの音が聞こえてきた。
とても綺麗で落ち着く音…。
このまま眠ってしまいそう。
そして、いつの間にか朝になった。
「あら、今日は早いのね」
時計を見ると確かにいつもより早い時間だ。
そのせいかリビングにはお母さんしかいない。
私は席に座り朝食をとった。
そういや、昨日の歌声綺麗だったな。
そして、気づけば学校にいた。
「さーて、ホームルーム開始するぞー。みんな席つけー」
ガタガタ、とみんながそれぞれの席に戻っている音が聞こえた。
「今日は、なんもなし!解散!」
今にもガクッっと落ちてしまいそうなほど簡単なホームルーム。
「ちょっとやません〜。そのホームルーム集める必要あった?」
それはきっとみんなが思っていることだろう。
私も思ったし。
「んー?ない」
ガクッとまた落ちてしまいそうなほど想定外の返事。
「なんだよ、やません。それなら集めさせんなよ」
少しだけ先生が笑いながら教室を去った。
さっきからやませんと呼ばれているのは先生のあだ名で本名は山一(さまいち)だ。
昼休み。今日の空も快晴だ。
綺麗で暖かくて…最高
「綺麗だなー」
ビクッ。
驚いて隣を見るとやはり、金田くんがいた。
私は金田くんの姿を確認してから瞬時に五m程離れた
「え?そんな離れる?」
金田くんが引いたような目で見てくるが私には関係ない。
金田くんが近くにいるのが悪い。
「てかさ、桃乃さんって頭いいよね、もうそろそろテストあるから勉強教えてよ」
は?絶対むり、他の人に頼んで。
ガチャ。
「あ!咲いた!…え?桃乃さんも?どうゆう現場?」
あ、いや、これは、その、
その言葉は声には出なくて…
「あ、とはじゃん。」
そして、黒くんは金田くんに手招きされていた。
私は花を持って黒くんと交代で去った。
気まずいから。
教室に花を置いてからトイレに向かった。
学校から帰ると家にはみんないたお父さんを除いて。
その話し声を確認してから私は自室に戻った。
次の日、私は学校に早く来て勉強を始めた。
私みたいに早く来て勉強してる人は多かった。
だってもうそろそろテストだから、みんなも気合い入っているんだろう。
ホームルームが始まる前に私はお花に水やりをした。
「おーい、ホームルーム始めるぞ〜。座れ座れ」
先生がちょうど入ってきたのでみんな席に着いた。
「今日は、何もない__あれ?金田は?」
先生が前を向いた。
金田くんてっきり休みかと思っていたけど先生も知らなかったんだ。
その瞬間にドアの方から音が聞こえた。
「さーせん。おくれました」
遅れてきた金田くん。反省など全く見せないような態度だ…。
「おい〜金田。遅刻だぞ?」
「さーせんした」
なんて適当な返事。
「今回だけだからな?次からは気をつけろよー」
先生も甘いんだよなー。
そして先生は教室を出た。
私はというと勉強をしている。
「あ!桃乃さん勉強してんじゃん!俺にも教えてよ」
そしてグイッと顔をこちらに近づけてきたのでこれ以上近づけられないようにわたしは机を離した。
「えぇー。酷くね?」
「ねぇ〜咲。私と一緒に勉強しよーよ」
クラスメイトが金田くんに話しかけていたので私はほっとした。
このまま誰にも話しかけられてなかったらきっと私は今頃勉強を教えてなきゃいけなかっただろう。
「えー、お前頭悪ぃーじゃん」
なんて失礼な言葉。
私がもし陽キャだったらきっと今頃金田くんの頭を殴っていただろう。
「でも一緒にやることに意味あるんじゃないの?」
「んー。ないね」
「おい、咲。失礼すぎな」
黒くんが金田くんの頭を殴った。
私の代わりに殴ってくれて感謝する。このままだと暴走が止まらなかったかもだから。
「いてっ。とは!殴んなよ」
「じゃあその言葉遣いどうにかしろ!」
「あ、放課後勉強しよ!ごめんね咲が」
そして放課後になり、三人は残って勉強会を始めた。
私は一番に教室を出て帰宅した。
帰宅したあとも私は勉強をした。分からない問題はほとんどなかった。
先生の話を聞いていたからね。
「ご飯。早く降りてきて」
部屋に入ってきた色葉が言いたいことだけいって、去っていった。
私は勉強を中止して、リビングに向かった。
ご飯を食べ終わり、お風呂に入ってから自室に戻りお花の水やりをした。
それから勉強を始めた。
ドアを開けていたせいか今日も前と同じギターの音と歌声が聞こえてきた。
すごく綺麗で勉強が捗る。
そして、とうとうテストの日がやってきた。
朝、私は早めに学校へ行き、勉強を始めた。
私みたいに勉強してる人は多くて、教室内はしんとしていた。
そして、始まったテスト。
先生の「はじめ!」の声で一斉に紙とペンの音が聞こえた。
私は問題だけに集中して周りのことはシャットアウトした。
「ん、あぁー。やっと終わったぁー!」
一時間から五時間までテストを受けやっと終わった。
きっとみんなは凄く嬉しいだろう。
私もだけど笑
そして、帰り、久しぶりに私はみんなにならって帰った。
みんなの視線が少しだけ気になる…。
私はそのままお花畑に向かった。
500円を払い、中に入ってお花たちを見つめた。
すごく綺麗で見とれる。
前に聞いたあのギターと歌声を組み合わせたらほんと、儚くなりそうだ。
私はお花畑に夕方までいた。
次の日の昼休み。私は今日も屋上にいる。
今日は寝転ぶではなくて、学校の敷地を屋上から見渡している。
隣には…。
「なんか眺めいいな。」
やはり金田くんがいた。しかも距離近いし。
私は2mほど金田くんから離れた。
「なぁー、俺さ…」
え?なに?そんな真剣な声出して。怖いんだけど。
私なんかした?
「桃乃さんと仲良くなりてぇー」
__は?え?どゆこと?
理解するのには数秒かかった
「だからさっ。これから仲良くして欲しい。」
…どうしよ。私なんかが陽キャと仲良くなっていいのかな。
「答えて欲しい。桃乃さんの声で」
「ちゃんと話して欲しい」
「…私でいいのなら」
「ほんと!?やった!嬉しぃ!」
金田くんは子供のように喜んだ。
本当にいいのだろうか。
こんな私が金田くんと仲良くなって。
きっと迷惑しかかけないと思う。
それと…私は、仲良くなりすぎたらたらダメなの…だって…__から。
