死なないで

最終日になった。

私が目を覚ますと、要はもう起きていた。

「おはよう。紗夜」

「おはよう」

今日は、要の話を聞く日だ。

それがどんな話でも、私たちの中できっと何かが変わる。

それはきっといい変化だと、信じている。

夕方まで、宿で過ごして夕方に海へ向かった。

話を聞くなら、夕日の沈む海がいいと思った。

「座ろ」

要の横に腰掛けた。

潮風が、吹いてきた。

それが、とても心地よかった。

「紗夜。何も言わないで聞いてくれる?」

私は黙って頷いた。

要は、ただ海を見つめながら話し始めた。