死なないで

「紗夜!」

うっすらと目を開けた。

焦ったような顔の要が目に飛び込んできた。

私はどうやら気を失ってしまっていたらしい。

「良かった」

ぎゅっと要に抱きしめられた。

要が自殺したのは、きっと罪悪感からだったんだね。

海汰くんが自分の言った言葉で殺人を犯したと思ったんだね。

でもね、海汰くんは誰かのためにそうしたんだよ。

死ぬ前の要に教えてあげたかったな。

要はせっかちだなぁ。

直ぐに死んじゃったなんて。

何があったのかはまだ分からないけどね、きっと海汰くんは要の優しさを沢山貰って育ったんだね。