死なないで

すごく優しく笑う顔。

キスをしたら照れる顔。

体を重ねた後の少し火照った顔。

たまに見せる少し悲しそうな笑顔。

私を見つめる愛おしそうな顔。

そっと触れる手。

毎朝起こしてくれる声。

私のおふざけに小さく笑う声。

すべてが鮮明に蘇ってきた。

そして、最後に眠るように亡くなったあの顔が浮かんだ。

せめて死ぬ前に相談をして欲しかった。

そうしたら全力で止めたのに。

悩みがあるのならいくらでも聞いたのに。

それでも死にたいのなら私も連れて行って欲しかった。

涙で視界が歪んでいった。

ぎゅっと目をつぶる。

目の前が真っ暗になった。

私はそのまま眠りに落ちた。