白空と蒼い瞳 〜メガネカチカチ王子さまは実は恋の罠でした〜

そう、この足こそが、フラフラしていた私を一生懸命支えてくれていた足なのだ。


「すごいね、凛ちゃん。立ったまま寝るなんて⋯⋯流石、学園2位の女王」


「紗彩⋯⋯いま、何時?」


「ほぇ? まだ8時だよ。というか、やっぱり勉強ばっかで寝てないんじゃない?」


そう言って、紗彩は私の顔を覗き込んだ。


「だいじょうぶ‼ 全然勉強ばっかじゃないよ‼ 筋トレも読書もランニングだってやってきた‼‼」


「おいおい、やっぱ寝てないじゃん。だめだよ、睡眠は勉強に大事‼‼」


「そう、だね⋯⋯」


でも、こうでもしないと、アイツに勝てないんだもん。鍛えなきゃ⋯⋯。


言葉にしてから、とんでいた記憶が蘇ってきた。


そうだ。私、3時間しか、昨日寝てないんだあ⋯⋯。


「あのさあ、そこまでして勝ちたいの? 私にはどうしても分からなくてさあ」


紗彩に呆れ顔を向けられて、私はぷくっと頬を膨らませた。


「しょうがないじゃん。だって」


その時、視界がグラッと傾く。あ、れ⋯⋯目の前がスロー。