紗彩が急にスマホをいじっていた手を止めて、あ、と思い出したように立ち上がる。
「ごめーん。これからいとこくるんだったあ。焼き肉食べに行くんだ。いとこが優秀賞とってさあ。ま、毎年行くんだけど、焼き肉屋さん」
うう、うらやましいよぉ⋯⋯。私、焼肉なんて人生で一回しか行ったことない⋯⋯。
そこにないはずの焼肉が見えて、牛肉のいい匂いが⋯⋯ああ、食べたい‼
じゃなくて‼ まだ話は終わってないぞ⁉
紗彩はいかにも楽しみそうな顔をして立ち上がった。私も今日何回目か分からないため息をついて、立ち上がる。
「掃除手伝ってくれてありがと。もう7時だねえ⋯⋯凛ちゃん、一緒に帰ろう」
紗彩が顔を覗き込んできたけど、私はブンブンと首を振った。
「え、なに⋯⋯私、掃除やってないから怒ってるの? ごめんって。今度りんちゃんが掃除当番のとき私やるから〜‼」
「いやそういうことじゃないから⋯⋯。ごめん。紗彩⋯⋯ギリギリまで帰りたくないから。私はもうちょっと掃除してから帰るよ」
紗彩は真剣な話だと気づいて、真顔になった。そして「ああ⋯⋯そっか」と、気づいたように目を伏せる。
「ごめーん。これからいとこくるんだったあ。焼き肉食べに行くんだ。いとこが優秀賞とってさあ。ま、毎年行くんだけど、焼き肉屋さん」
うう、うらやましいよぉ⋯⋯。私、焼肉なんて人生で一回しか行ったことない⋯⋯。
そこにないはずの焼肉が見えて、牛肉のいい匂いが⋯⋯ああ、食べたい‼
じゃなくて‼ まだ話は終わってないぞ⁉
紗彩はいかにも楽しみそうな顔をして立ち上がった。私も今日何回目か分からないため息をついて、立ち上がる。
「掃除手伝ってくれてありがと。もう7時だねえ⋯⋯凛ちゃん、一緒に帰ろう」
紗彩が顔を覗き込んできたけど、私はブンブンと首を振った。
「え、なに⋯⋯私、掃除やってないから怒ってるの? ごめんって。今度りんちゃんが掃除当番のとき私やるから〜‼」
「いやそういうことじゃないから⋯⋯。ごめん。紗彩⋯⋯ギリギリまで帰りたくないから。私はもうちょっと掃除してから帰るよ」
紗彩は真剣な話だと気づいて、真顔になった。そして「ああ⋯⋯そっか」と、気づいたように目を伏せる。
