白空と蒼い瞳 〜メガネカチカチ王子さまは実は恋の罠でした〜

朝の教室は、動物園かと思うくらい、うるさい。


猿の鳴き声とか、もしかしてこの人たち、高校生という皮をかぶった小学生なんじゃないか、って思うくらい、耳に響く。


「おっはよお」


そんななかでせっかく叫んだら、親友の紗彩が耳をふさいで、駆け寄ってきてくれた。


「おはよ。凛ちゃん。今日もうるさいねえ⋯⋯ドラゴン」


「へ、どらご⋯⋯」


冗談かな、と思ったけど、紗彩が指さした外を見ると⋯⋯。


そこには真っ赤なドラゴンが、火を吹きながら校庭に⋯⋯。


「ひっ⁉」


ど、どうなってるのよおおお⁉



ーーー



「⋯⋯おーい、いきてるぅ?」


紗彩に呼びかけられるまで、寝ていたことに気づかなかった。


あれ、私、立ったまま寝てた⁉


私が下を向くと、視界にはいってきたのは上靴をはいた足。と、ピカピカの廊下の床。