まっすぐで、輝け。

球技大会、サッカーに出ることになった私。


「球技大会、サッカーになった人ー、放課後練習しよーなー」

満面の笑みで言うゆうやくん。


「はーーい!ゆうやくんが教えてくれるの??!」

女子たちはるんるんしてる。


「もちろん。分からないことがあったら聞いてね」


「やったーー!!」


私も、頑張らないとね。









そして、放課後。
練習時間が来た。


「教えて~~~」
「ゆうやくーーん」


女子たちはもうメロメロだ。



「こうすればいいよ」
「うん。そう」


教えるゆうやくんもかっこいいな。
私も、聞きに行きたい…。




…でも、今日はいいか。
一人で練習しよう。




とはいえ、全然思うようにボールが動かせない。
まっすぐ転がしたいのに、右へ左へ…。


「な。、何で…」




ちらちらと目線を感じる…。

女子たちがこそこそなんか言ってる。


「へたじゃね?」


グサッ。



そ、そんなこと、自分でも分かってるよ…。
私は下手だよ…。



...........。


ずーーーーーーん。



ゆうやくんみたいに私はなれるのだろうか?

ボールを上手く蹴ることすらできない私と、みんなから頼られるゆうやくん。



差が大きすぎる。














次の日。

また放課後は練習。

「みんな。今日もよろしくな!」


きらっきらのゆうやくん。

「はーーい」

相変わらずモテモテだなーー。

「球技大会までの短い期間だけかもしれないけれど、仲間だから。楽しみながら、一緒に頑張ろう」
「はい、じゃあ各自練習開始!」

各々自分の練習へ移る。


仲間…。

私は動けなかった。

嬉しかった。







練習、頑張らなくっちゃ。
ゆうやくんって、本当にすごいな。






昨日同様、一人で練習してるけど、、、
やっぱり上手くできない。


「きゃー」
「ありがとうゆうやくん!」


「どういたしまして」




教えてもらってる…。
「いいな…」


ちょっと聞きに行こうかな。
ちょっとだけ。


私は、ゆうやくんの近くへ向かう。





でも、全然近づけない!!
女子たち多くない??



『え?』



「あっ、先どうぞ…。」



『私、用事あるから、先でもいい~?』

「はい…」



譲って譲って…。



ずっと最後尾だ…。
完全に舐められてる…?


「はい、今日はここまで!また明日!」



ガ――――ン。



こうなるなら、練習、一人でもしてた方が、上達したのかな。
いや、でも、コツ聞いた方が、効率上がるかも。

他の子が上手くなれば、それでゆうやくんのやりたいことは達成される…。

もやもや。





私、何頑張ってんだろ…。


サッカーボール返しに行こう。



倉庫に向かうと、
そこにはゆうやくんがいた。



一人。



あ、今質問できーーーーーーー


「はあ…。」





ゆうやくん、疲れてる。



そうだよね。あんなにずっと教えてて、疲れないわけがない。



私が聞きに行くのは、迷惑だ。ーーーーー





一人で練習しよう。