海辺で行われているにぎやかな夏祭り。
そこに一人の膨れっ面の少女。
佐倉美沙(さくらみさ)高1。
あまり仲の良くないクラスメイトと来ていたが、“今から彼氏と行く!”とおいていかれた。
はぁぁ…つまんないし、帰ろ。
フワァ~
「?。蛍?」
一匹の蛍は人気の少ない場所へ飛んでいく。蛍の綺麗さにつられていく美沙。
ドーン…バチバチッ
花火だ…綺麗。
蛍の事なんか忘れて花火を見ていた美沙。
そこにまた目の前を横切る一匹の蛍。
また?
不思議に蛍の方を見ると横にはたくさんの蛍に身を包まれた一人の少年が立っていた。