意地悪な副社長に狂うほど愛される

扉が閉まった瞬間、私はトイレに駆け込んだ。
ちょうど始業のチャイムが鳴った時だった。


私が副社長に片思いしたのは7年前のことだった。

高校2年生の秋。
企業PRイベントとして、毎年いくつかの会社が学校に来る。
その年やってきた御堂ツーリストの一行の中に、のちの副社長ががいた。

「御堂ツーリストから来ました。御堂駿です」