星の嵐

「鈍感なのも可愛いけど、自覚が無さすぎるのも困るんだよな……昨日も父親直伝のモテ技で、女子をメロメロにさせてたし」

「なにそれ羨ましすぎる。その女呪うかも」

「まぁまぁ、美海、落ち着きな〜」

「ただ、自覚させるために嵐のガチ恋勢を近づけさせるのも絶対に避けたい」

「それは同意」

「じゃー、現状維持が無難、ってことじゃない?いつもと同じ結論だけどねぇ」

「「賛成!」」


話が終わったのか、3人はこちらを振り向く。

首を傾げるわたしに、星様が真剣な顔で言う。


「嵐、お前はそのままでいい。俺たちのためにもそうしてくれ!」

「か、かしこまりました」


条件反射的に返事をすれば、星様と美海は満足げに頷いた。陸斗はほんわかと笑みを浮かべている。

……まぁいいか。失言したわけではないみたいだし。


消化不良ではあるけれど無理やり自分を納得させ、わたしは3人に続いて校舎へ向かった。

そんなわたしたちを見守るように、パレードのような盛り上がりも続いている。



ーーこれが星様とわたし、美海や陸斗、および大天空学園では通常運転の朝です。

世間一般の『普通』とかけ離れてるのを知ってるのは、たぶんわたしだけだと思いますが……。