星の嵐

ふたりがギャンギャン言い争う姿は、もはや見慣れたもの。

星様と美海は顔を合わせればよく喧嘩している。

でもきっと、喧嘩するほど仲が良いってやつなんだろう。
本当に嫌いだったら、星様は口も聞かないはずだから。


まるで犬とうさぎが喧嘩しているようなその光景に、苦笑いを浮かべていると。


「おはよぉ、嵐」

陸斗(りくと)。おはようございます」

「あららー相変わらずだねぇ、星と美海は」


ふわあ、と、大きなあくびをしながら現れた長身の男子。

ふわふわした茶色の髪。
整った顔立ちに、穏やかでゆるい雰囲気を持つ彼は、栗林 陸斗(くりばやし りくと)

のんびりした口調とは裏腹に、IQ150をゆうに超える大天才。


そんな彼は、国内最大手のIT企業社長の息子で、すでに超ハイレベルなプログラムやIT技術を生み出してるらしい。

異次元の頭脳を持っているけれど、それを感じさせない……不思議な空気をまとった男子だ。