「でもブログって言ってしまえば日記でしょ?わざわざ人の日記を読んでまで、把握することかな?」
すると椿千里としては珍しい仕草で、ふんと鼻をならした。
「特にパスワードを付けるわけでもなく、誰でもどんな人でも閲覧可能なコンテンツで書いているんだぜ?見せたいとしか思わないね、そんな自ら公開日記を付けているんだから、こっちだって見ることに対してとやかく言われる覚えはないと思うけど」
確かに言い分はもっともだか、それでも目論見を持って読むわけだから、やはりこちらが後ろ暗い気持ちになる・・・
そう思ってしまう俺は頭が固いだろうか?
「まぁ、どうしても割り切れないようなら、透くんの自由にすればいいんじゃない?」
事も無げに言う椿千里に、姫宮ミコトみたいに無理強いしてこない所は有り難いなと思った。
「じゃぁ良心の範囲内でやらせてもらうよ」
「うん、いいと思う」
そうして千里くんはにんまりと微笑んだ。
「ただ俺からのアドバイス。チェックを入れるようなら特にリアルは見ておいた方がいいね。あっリアルって言うのは一言日記のようなもので・・・」
そう言って例を示すためか、再びケータイを手渡された。
確認すると、淡いピンク色を背景に、画面をスクロールさせると幾つかの3行程度の書き込みが目についた。
書いてある内容は少々要領得ない内容ばかりだ。
「まぁこんな感じでね。この機能を使う特徴は、特に思いつきと言うか・・・考えて書いていない事が多いんだ。その場の感情任せの書き込みも多い・・・」
その説明を聞きながら、ぱっと目に入るので何となく内容を読んでいってみた。
そうしてある一つの書き込みに目を止めた。
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死ねよ。ぶってんじゃねーww
7/18(wed)23:48
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俺が思わず眉根を寄せると、それに気がついた千里くんが画面を覗き込む。
「んっ?どうしたの・・・あぁこれね」
「感情任せってこうゆうこと?」
正直気持ちの良いものではなかった。
