ウキウキした気分で学園を出て、街中を歩く。もう自由だ。私は、いやボクは元の自分に戻る。
髪の色も銀髪から黒に戻し、青に変えていた瞳の色も紫色に。黒いフードを被れば、誰もボクをミルドレッド・カーマイン公爵令嬢だとは思わないだろう。腰まであった髪も短くなり、肩までしかないのだから。
けれど目の前に立つピンク色の髪の少女は、平気でボクを見破った。
「やぁ、久しぶりだね、ミルドレッド。いや、エリアル」
「今はカシルと名乗っているから、そっちで呼んで」
「分かった。それならボクも――……」
「勿論、ユニティと呼ばせてもらうわ。その恰好でミルドレッドと呼びたくないもの」
「確かに」
カシルからユニティと呼ばれ、懐かしさのあまり頬が緩んだ。それほどまでに、ボクはミルドレッドを演じていたのが嫌だったのか。それとも、本来の自分に戻ったことに安堵したのか。
ボク自身がそれに驚いていた。
髪の色も銀髪から黒に戻し、青に変えていた瞳の色も紫色に。黒いフードを被れば、誰もボクをミルドレッド・カーマイン公爵令嬢だとは思わないだろう。腰まであった髪も短くなり、肩までしかないのだから。
けれど目の前に立つピンク色の髪の少女は、平気でボクを見破った。
「やぁ、久しぶりだね、ミルドレッド。いや、エリアル」
「今はカシルと名乗っているから、そっちで呼んで」
「分かった。それならボクも――……」
「勿論、ユニティと呼ばせてもらうわ。その恰好でミルドレッドと呼びたくないもの」
「確かに」
カシルからユニティと呼ばれ、懐かしさのあまり頬が緩んだ。それほどまでに、ボクはミルドレッドを演じていたのが嫌だったのか。それとも、本来の自分に戻ったことに安堵したのか。
ボク自身がそれに驚いていた。



