はじめまして、私の知らない婚約者様

「そうだ。分かったのなら、森でもなんでも俺を連れて行け」
「嫌だね。それに責任は王族として果たすものだろう? 逃げることではないはずだ」

 これでようやく乙女ゲームの世界から離れられるというのに、なんでブルーノを引き取らなければならないんだ。冗談じゃない。

 だからボクはさらに言い放った。

「ボクは人の運命を弄んだ魔女だ。でも、貴殿は自分の運命から逃げようとしているだけだ」

 そんな人間の責任まで取れるか!

 ボクはブルーノを突き放し、転移魔法陣を展開した。

「待て……!」

 嫌だね。そしてこれで本当にさようならだ。かつて婚約者だったブルーノ王子。


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 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 スッキリするかしないかは分かりませんが、この入れ替え話を思いついた時、「これは面白いのでは?」と自画自賛してしまいまして。いや、私らしいといいますか。
 そしたら書きたくなってしまったんです。
 お陰で、ほぼそれ重視となってしまいました。
 なので、ざまぁメインで読まれると物足りないかもしれません。

 それでもこの設定が面白かった、と思っていただけたら嬉しいです。