ガラガラと扉を開け、ベッドに一旦座らせられる
白衣を脱げと言われたがこうなってはもう動けない
橘先生の体にもたれかかり、白衣を脱がされる
そしてそのまま横になる
連れてこられたのは医局奥にある仮眠室だ
そのまま橘先生はどこかへ行き1人になる
とたんに訳も分からず涙が出て来る
「......っ......ぐすっ」
普段は強くある紬、実はかなり弱かったりする
自分を守るためそう見せているのだ
時折、こうやって感情が爆発する
こんな姿、橘先生には見せられない──
そう思っていた時、橘先生が戻ってきた
慌てて布団を顔まで被る
「顔を出せ、苦しいだけだぞ」
無理矢理布団を剥がそうとするから目だけ出す
無言で体温計を突きつけてくる
体を少しでも動かしたら隙間から入る風が寒く、顔を背けて抵抗する
「......ったく、世話の焼けるやつだ」
首元からひょいと体温計を入れられる
「......っ、ちょっと」
びっくりした紬はその手を退けようとしたがすでに紬の腕をガッチリと掴んでいた
「動くな」
いつも通りの低い声が今日はやけに冷たく感じる
一旦は止んだ涙が再び溢れてくる
「......ぐすっ」
静かな空間に紬の鼻を啜る音が響く
ピピピ
体温計が鳴る
掴んでいた手で体温計を取ると
「もっと早く言え」
そう言って立ち上がる
また部屋を出て行き、すぐに戻ってきた
近くの椅子に腰を下ろして布団から紬の手を出す
袖を上の方まで捲り上げ肘裏に指を当てている
「分かりずらぇなぁ
手握れるか?」
紬はゆっくりと手をグーにする
橘先生がしたいことはなんとなく察しがついているため大人しく従う
再び指を当てられるが場所は定まることない
紬が握っているその上から温かみのある大きな手が力強く握られる
ドクン
思ってもみなかった行動で紬は声を出せなかった
片手は紬の手を握り、もう一方は肘裏に当てられる
急激な心拍数の増加で血流が良くなったはず
これで血管が分かったのか重ねられていた手は離れた
そしてチクっとした痛みが襲う
反対側はスタンドにかけられ滴下速度を調整する
「......痛かった」
早くなった鼓動の音を皮肉で隠す
「そんなことを言う余裕があるなら働け」
相変わらずの声
白衣を脱げと言われたがこうなってはもう動けない
橘先生の体にもたれかかり、白衣を脱がされる
そしてそのまま横になる
連れてこられたのは医局奥にある仮眠室だ
そのまま橘先生はどこかへ行き1人になる
とたんに訳も分からず涙が出て来る
「......っ......ぐすっ」
普段は強くある紬、実はかなり弱かったりする
自分を守るためそう見せているのだ
時折、こうやって感情が爆発する
こんな姿、橘先生には見せられない──
そう思っていた時、橘先生が戻ってきた
慌てて布団を顔まで被る
「顔を出せ、苦しいだけだぞ」
無理矢理布団を剥がそうとするから目だけ出す
無言で体温計を突きつけてくる
体を少しでも動かしたら隙間から入る風が寒く、顔を背けて抵抗する
「......ったく、世話の焼けるやつだ」
首元からひょいと体温計を入れられる
「......っ、ちょっと」
びっくりした紬はその手を退けようとしたがすでに紬の腕をガッチリと掴んでいた
「動くな」
いつも通りの低い声が今日はやけに冷たく感じる
一旦は止んだ涙が再び溢れてくる
「......ぐすっ」
静かな空間に紬の鼻を啜る音が響く
ピピピ
体温計が鳴る
掴んでいた手で体温計を取ると
「もっと早く言え」
そう言って立ち上がる
また部屋を出て行き、すぐに戻ってきた
近くの椅子に腰を下ろして布団から紬の手を出す
袖を上の方まで捲り上げ肘裏に指を当てている
「分かりずらぇなぁ
手握れるか?」
紬はゆっくりと手をグーにする
橘先生がしたいことはなんとなく察しがついているため大人しく従う
再び指を当てられるが場所は定まることない
紬が握っているその上から温かみのある大きな手が力強く握られる
ドクン
思ってもみなかった行動で紬は声を出せなかった
片手は紬の手を握り、もう一方は肘裏に当てられる
急激な心拍数の増加で血流が良くなったはず
これで血管が分かったのか重ねられていた手は離れた
そしてチクっとした痛みが襲う
反対側はスタンドにかけられ滴下速度を調整する
「......痛かった」
早くなった鼓動の音を皮肉で隠す
「そんなことを言う余裕があるなら働け」
相変わらずの声
