まずは胎児と母親の状態の確認
そして今の週数の確認をしなくては
「赤ちゃんの様子を確認したいのでエコーで様子を見てみましょう」
葵ちゃんをベッドに寝かせ、膨らんだお腹にエコーを当てる
本来ならすでに何回か通院しているはずだがここまで未受診
くまなく診ていく
エコーに写る小さな体
手足を動かして一生懸命生きようとしている
ちらっと葵を見ると真剣な眼差しでエコーを見ている
その顔はすでに母親になっている
「この大きさだと今は20週くらいかな
なんとなくだけど、性別も分かるよ
知りたい?」
紬はそう言うと葵はふっと視線を逸らし
「......別に
私産む気ないし」
と言い放つ
紬は衝撃的で何も言い返せないでいた
胎児に気になる部分は特になかった
ジェルを拭き取り他の処置も終えこれからについて話をしていく
「まず、赤ちゃんの状態から話します
先ほども言ったように赤ちゃんは今20週くらいです
健康状態も特に問題はなさそうです」
付き添いの女性は「良かった」と安堵の表情をする
「ただ、妊娠出産は1人の問題ではありません
相手の方や赤ちゃんの命がかかってます
産まない選択をするとしてももう期限はありません
22週を過ぎてしまったら中絶はできません」
医師として1人の人間として紬は少し強めに言う
「......だから、産まないってば」
依然として葵の気持ちは変わらないようだ
「中絶するとしたら普通の出産と同じような流れを取ります
陣痛に耐えたのに産声も上がらず出産
法律では死産と扱われるので届出と火葬が必要になります」
紬は熱い気持ちをそのまま伝える
コンコンッ――
ナースステーションと繋がる奥の扉がノックされた
出てきたのは橘先生だった
「朝比奈、診察中か」
「はい」
橘先生はエコーに写る胎児を確認していた
「20週か
順調そうだな」
視線を葵に向け
「受け入れられないことも多いと思います
分からないことがあれはなんでも聞いてください」
付き添いの女性は「ありがとうございます」と言う
それだけ言って診察室を出て行った
わざわざ確認しに来たのかな?――
そう思ったが、意識を目の前2人に戻した
まだ話さなくてはいけないことがある
「処置をするかどうかしっかり相談して決めてください
ただ
あまり時間はありません」
「......」
葵とは目も心も合わないまま診察が終了した
紬の言葉は最後まで葵には届かなかったようだ
そして今の週数の確認をしなくては
「赤ちゃんの様子を確認したいのでエコーで様子を見てみましょう」
葵ちゃんをベッドに寝かせ、膨らんだお腹にエコーを当てる
本来ならすでに何回か通院しているはずだがここまで未受診
くまなく診ていく
エコーに写る小さな体
手足を動かして一生懸命生きようとしている
ちらっと葵を見ると真剣な眼差しでエコーを見ている
その顔はすでに母親になっている
「この大きさだと今は20週くらいかな
なんとなくだけど、性別も分かるよ
知りたい?」
紬はそう言うと葵はふっと視線を逸らし
「......別に
私産む気ないし」
と言い放つ
紬は衝撃的で何も言い返せないでいた
胎児に気になる部分は特になかった
ジェルを拭き取り他の処置も終えこれからについて話をしていく
「まず、赤ちゃんの状態から話します
先ほども言ったように赤ちゃんは今20週くらいです
健康状態も特に問題はなさそうです」
付き添いの女性は「良かった」と安堵の表情をする
「ただ、妊娠出産は1人の問題ではありません
相手の方や赤ちゃんの命がかかってます
産まない選択をするとしてももう期限はありません
22週を過ぎてしまったら中絶はできません」
医師として1人の人間として紬は少し強めに言う
「......だから、産まないってば」
依然として葵の気持ちは変わらないようだ
「中絶するとしたら普通の出産と同じような流れを取ります
陣痛に耐えたのに産声も上がらず出産
法律では死産と扱われるので届出と火葬が必要になります」
紬は熱い気持ちをそのまま伝える
コンコンッ――
ナースステーションと繋がる奥の扉がノックされた
出てきたのは橘先生だった
「朝比奈、診察中か」
「はい」
橘先生はエコーに写る胎児を確認していた
「20週か
順調そうだな」
視線を葵に向け
「受け入れられないことも多いと思います
分からないことがあれはなんでも聞いてください」
付き添いの女性は「ありがとうございます」と言う
それだけ言って診察室を出て行った
わざわざ確認しに来たのかな?――
そう思ったが、意識を目の前2人に戻した
まだ話さなくてはいけないことがある
「処置をするかどうかしっかり相談して決めてください
ただ
あまり時間はありません」
「......」
葵とは目も心も合わないまま診察が終了した
紬の言葉は最後まで葵には届かなかったようだ
