それは透明なルミナの元へも届き、そして、主(あるじ)の消えかけた仕立て屋の店先にも、無機質な音を立てて差し込まれました。
主が不在の、ひっそりと静まり返った店内。
何も知らないルミナは、胸を高鳴らせてその扉を押し開けました。
「シルヴァン?……どこかへ出掛けているのかしら」
返る言葉はありません。けれど、作業台の上に置かれた自分宛のものと同じ招待状を見つけ、彼女はそっと胸をなでおろしました。
「よかった。彼へにも舞踏会の招待状が届いていたのね、きっと準備か何かで離れているんだわ」
ルミナの視線が、その傍らに置かれた目新しいドレスに吸い寄せられました。
それは、孔雀石(マラカイト)の深い緑と、琥珀(こはく)の温かな光が、銀河の波のように重なり合う、息を呑むほど美しいドレスでした。
そしてそのドレスにはルミナも気づかない刺繍が。
ルミナは吸い込まれるように、その「祈りの結晶」を身に纏いました。
拙い字で書かれた「親愛なるルミナ」の文字に彼女は手を添え、見つめるのでした。
彼女が袖を通した瞬間、ドレスはまるで生きているかのように、彼女の透明な輪郭をコバルト色の鮮やかな色彩で縁取っていきました。
それは今までにない程の愛情が注がれ、彼女の心にも何か心を締め付けるものを感じるのでした。
主が不在の、ひっそりと静まり返った店内。
何も知らないルミナは、胸を高鳴らせてその扉を押し開けました。
「シルヴァン?……どこかへ出掛けているのかしら」
返る言葉はありません。けれど、作業台の上に置かれた自分宛のものと同じ招待状を見つけ、彼女はそっと胸をなでおろしました。
「よかった。彼へにも舞踏会の招待状が届いていたのね、きっと準備か何かで離れているんだわ」
ルミナの視線が、その傍らに置かれた目新しいドレスに吸い寄せられました。
それは、孔雀石(マラカイト)の深い緑と、琥珀(こはく)の温かな光が、銀河の波のように重なり合う、息を呑むほど美しいドレスでした。
そしてそのドレスにはルミナも気づかない刺繍が。
ルミナは吸い込まれるように、その「祈りの結晶」を身に纏いました。
拙い字で書かれた「親愛なるルミナ」の文字に彼女は手を添え、見つめるのでした。
彼女が袖を通した瞬間、ドレスはまるで生きているかのように、彼女の透明な輪郭をコバルト色の鮮やかな色彩で縁取っていきました。
それは今までにない程の愛情が注がれ、彼女の心にも何か心を締め付けるものを感じるのでした。



