「千紘」 小さく呼んだ名前に、こっちを見た千紘。 見上げてくる目と一瞬だけ目を合わせ、すぐに目を閉じた。 「いお──んっ」 途中で顔を近づけた俺に、何をするか気づいたんだろうけど、後ろはソファ、横は俺。 第一、俺が逃すわけないでしょ? 「待っ──んぅ」 「息して」 ここからは俺と千紘の秘密の時間ってことで。 かわいい彼女を他の人に晒したくないからね。 家でデートしたからこそ見れた姿もあったし─── こんな雨の日も悪くない。