雨の日



 給食の時間になっても、乃々は一人ぼっちだった。
 みんなで机を合わせても、乃々に喋りかける友達は居なかった。


 
 5時間目の国語の授業中、乃々は考え事をしていた。
 授業は退屈だった。
 教科書に載っている面白くない教訓的な話に感想を書かされたが、乃々は素直にこういった事を今後に自分でも生かしたいです、と書いた。
 その後やる事がなかったので、乃々は自分の住むこの世界について考えていた。


  ────私の世界はとっても静かだ。


 と、突然、教室が青くぴかりと光ったと思うと、雷の音がして、窓の外に急に雨が降り出した。


「降り始めましたね」


 先生は、そう言うと、窓際の席の生徒達に窓を閉めさせた。

 雨はやまなかった。
 むしろどんどん勢いが増して強くなって、雨はザーザー言いながらパチパチと屋根の上で弾け飛んだ。