遠くて近い、あなたの隣で


「きよら!!!!!」

勢い良く家のドアが開くと
仕事終わりの大翔さんが走ってリビングまで来た。

息は荒く、
走って帰ってきたのだろう。



「では、私はここで。
明日はこちらのお家に迎えに来ますね」

「ありがとうございました…、高木さん」

「いえ、お身体おだいじに」



この家に二人きりになってしまった…

さっきまでは冷静な気持ちでいれたのに
一気に緊張が戻ってきて鼓動が早くなる



沈黙な時間ー



しびれを切らした大翔さんが話し出す


「きよらが言えるタイミングで話してくれればいいから。
俺は待つよ」



"離れていくようなら、その程度の覚悟かー…"
高木さんに言われた言葉が頭をよぎる


重い口を開くー…