遠くて近い、あなたの隣で


「認めるもなにも………………
私は反対してないのよ……………
ね、ねぇきよら…………

ちょっと…びっくりしすぎて………」


「その件は本当に申し訳ありません…」



「あ、あの………」



「きよら…?」



「私…いや…えっと…
大翔さんは…

一般人の私なんかと付き合って良いのでしょうか…」


「きよら…」


「芸能界には綺麗な人も可愛い人も沢山いて…
こんな田舎者でぱっとしない私なんかが
大翔さんの隣にいて……

大翔さんにも、事務所の方にも、
もちろん、ファンの皆さんにも…
ご迷惑おかけしてしまうのではないかと……」



駄目だ…

私、誰かと付き合う気はなかったのよ…
そうだったじゃない…

少し前の私はこんな…
交際なんて望んでなかったじゃない……

ひとりでゆっくり過ごして
ほどほどに働いてって…………




そう思っていたのに


何でこの人のことを想うと

この人の事になると


涙が溢れてくるの………





「きよら。ごめんね。嫌な思いをさせたかもしれない」



違うよ…

私は…多分…


大翔さんを失うのが怖い…