遠くて近い、あなたの隣で


「ごめん、麦茶しかなかった…」

「ありがとう…
あの、その…これ…渡したくて……」

「プレゼント!?開けてもいい?」

「大したものじゃないんだけど…」



封を開けた彼がキラキラした笑顔を見せる。



「めっちゃ美味そう!!!!!!!いただきます!!!」




この一週間、頑張って
少しでも上手に作れるように練習したハンバーグ。

喜んでくれるといいな…




「美味すぎ!!!!!!きよらちゃんが作ったの!?」

「ごめん…こんな夜中になると思わなくて…
ガッツリしたお肉作っちゃった…」

「お昼から何も食べてない!!!!!
すっごいおなかすいてる!!!!!!」

「もう3時近いけど…お疲れ様…」

「やばい、俺、すっごいいま幸せだ…」



ずるい笑顔

明るくて、眩しくて、綺麗で、真っ直ぐで

子犬のような目で
私を見つめてくる。




私、こんな予定じゃなかったんだけどな。


ふたりはそっと、キスをした。