遠くて近い、あなたの隣で


「きよらちゃーん、彼と最近どうなの?」

「別に、変わりなくだよ」

「ふーん、色気づいてきたと少し前は思ったんだけどねぇ。
最近あんまり会えてないんじゃないの?」

「仕事が忙しいんだって。
それに、気軽に会いに来れる距離じゃないでしょ。」



私達はまだ遠距離恋愛を続けている。

同棲の話が出るわけでもなく、

彼が会いに来てくれるのを待つだけの私。



「お母さん、来週ケイタくんのイベントで東京行くのよ
一緒に行って彼を待ち伏せしてみるなんて
サプライズじゃない〜?」

「何でお母さんがそんな乗り気なのよ」



…サプライズ


そういえば、マフラーのお返し
まだ何もしてなかったな。



「ま、行く気になったら言って」



そう言うとお母さんはリビングに戻った。


母なりに私の事を心配してくれているんだろう。