遠くて近い、あなたの隣で


「お母さんうるさい」

「だって〜ケイタくんが〜
…ほら、見て!このシーンよ!!!」

「毎日見てるじゃん。飽きないの?」

「飽きる?あなたには分からないか…
推しはね、何度見ても飽きないのよ。」

「どうでもいいけど、朝からはやめてよね。」



母は最近、ケイタくんという推しを見つけたらしい


「この子にはね、才能があるのよ。絶対成功する」


母の口癖だ。


毎朝、毎朝、
私の興味ないケイタくんによって起こされるのは迷惑



「そういえばね、お隣の美咲ちゃん。来月結婚だって。
きよらはいつになったら花嫁姿見せてくれるのかしら」

「知らない。じゃ、行ってきます。」