過つは彼の性、許すは我の心 肆



 大半は埜々ちゃんの言葉なんだろうなあと思ったが、図星とは。(鉄将君分かりやすいのもある)


『お、俺も一緒に考えて!たた確かに埜々と話してて!』


 そんなに慌てなくても。

 図星を突かれててんやわんやになる鉄将君の姿を見ていたらこう、笑いが。


『ふっふっ…!』

『ど、どうしたんだ唐堂、具合また悪くなったのか!?』


 見当違いの鉄将君の言葉に更に笑いが止まらなくなる。


『ふっふふ…!鉄将君変わらな過ぎて』

『え、何だどうしたんだ』


 鉄将君のまた意味の分からなさそうな顔がもう。

 これ込みで埜々ちゃんが仕込んでいると思ったら、埜々ちゃん凄過ぎる。


『あっははは…!』

『?』


ーーーと、鉄将君にとってはクエスチョンマークだらけで会話を終えただけだか、私にとっては久々に笑って少しだけ気分が晴れた時間だった、が。


「はあ…」


 それでも現実は時間と共に訪れる。

 鉄将君と別れてそこまで時間も経っていないのに、なんか。


「…」


 見上げれば憧れの天蓋。

 これも見慣れてしまった。

 でもこの光景も見なくなっちゃうのか…。

 そう思うとしんみりするし、胸の穴が広がって行く感じがした。

 今日はそれぞれの立場の人達の意見を聞いて、前向きになったり、後ろ向きになったりと心の中は忙しい。

 優柔不断だな私…。

 獅帥君達にも背中を押して貰っていた筈なのに。