大きなガーゼを頬に付けた鉄将君は、
『お前は俺達に巻き込まれただけで、何も悪くない』
硬い表情ではあったものの、
『この傷も俺なりにケジメだと思っているから残しているだけで、唐堂のせいじゃないから。気にすんなよマジ』
その思いやりのある言葉は、私の知っている鉄将君のものだった。
一時はギクシャクしていた事もあったけれど、私とまともに話さなかった期間、鉄将君は鉄将君なりに色々考えていたんだろう。
この手の事を考えるのが苦手な鉄将君が、自分の言葉で伝えてくれる。
『鉄将君…ごめんね』
『…あのなあ唐堂。だから、』
鉄将君の言葉を遮っても、どうしても伝えたかった。
『ありがとう』
まだまだ周囲が落ち着かず、自分だって今ある現状を受け入れるのに精一杯だろうに、友人として私を労ってくれたその心遣いに感謝を。
と、気持ちを伝えた訳だけれど、
『何でそんなキョトンとした顔なの?』
『え?』
久々に見た鉄将君の気の抜けた顔に私まで肩の力が抜ける。
『いやだって本当にお前って巻き込まれただけじゃん』
『巻き込まれたって…初めはそうかもしれないけど、獅帥君達の傍に居るって決めた時からは自業自得でしょう』
『うーん』
唸りながら腕を組む鉄将君。



