過つは彼の性、許すは我の心 肆

 

 最後に写真の章乃さんをそっとなぞる。


「お祖父ちゃん…」


 自分が誰の傍に居たいかじゃなくて、誰に傍に居て欲しいのか。

 さっきの荒々しさが嘘かの様に穏やかに微笑むお祖父ちゃん。


ーーーどうしてお祖父ちゃんがそう私に問うたのか。

 この時は分からなかったけれど、人生の分岐点が私に再び訪れた時に思い出す事になる。

 そしてお祖父ちゃんはこの1週間後ーーー眠る様に息を引きとった。