過つは彼の性、許すは我の心 肆



 でも意外だったとかはなく、きっと沢山の人の中に居たら気付かないだろうけれど、成程匡獅さんの隣に居ても見劣りしない容姿だ。

 笑う匡獅さんと八重さん。

 その場面を想像して、何故だか悲しそうに佇む八重さんが思い浮かんだ。


「八重は自分を恥じていたよ」


 私が写真を返すとお祖父ちゃんはベットの背もたれに身体を預けながら、その写真を眺める。


「家族を守る為とは言え、他者を平然と傷付ける自分を受け入れられなかった」

「家族?」


 それってお祖父ちゃん達の事?守る為に人を傷付けないといけなかった?

 珍紛漢紛な私にお祖父ちゃんは、


「妹が居たんだ…僕は会った事はない。その子はどうしても家から出れない事情があったし、存在が知られればまともに生きてはいけなかった…まあ天満月家に居てもまともには生きているとは言えたかは怪しいけれどね…」


 更に謎を押し付けた。


 うん…?お祖父ちゃんも会った事ない?それって離婚してどっちかがお母さんかお父さんに着いてって他に家族を持ったとかそう言う感じなのかな。


ーーー私の考えは、


「綴に全て詳らかに話せれればいいのだけれど、それこそ天満月家の秘密の最たるモノなんだ。だから教えられないって言うより、綴には関わっている欲しくない」


 他ならぬお祖父ちゃんに否定された。