本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


いそっぷ橋を渡ると、不忍池(しのばずのいけ)があり、そして私の一番好きな動物、キリンが見えてきた。

「わあ。」
私はその長い首を持つ背の高い動物を見上げた。
「キリン、好きなの?」
「はい!知ってますか?キリンってあんなに首が長いのに、首の骨の数は人間と同じ7個しかないんですよ?」

「・・・じゃあ、これは知ってる?キリンの求愛行動。」
「?」
「オスとメス、互いに首を絡ませるんだって。俺達も絡ませない?」
「え?」

和木坂課長は私の手を握り、指と指を絡ませ、恋人繋ぎをした。
その手から和木坂課長の体温がじんわりと伝わってくる。
絡ませた指が、強く私の手を握る。
まるでもう離さないとでもいうように。

「これならはぐれないだろ?」
「は、はい・・・」
はぐれないけど、指が震えて握る力が弱くなる。

「迷惑かな?」
不安そうにそう聞く和木坂課長に、私は全力で首を振った。
「全然っ・・・迷惑・・・じゃないです。」
私は思わず和木坂課長の指をぎゅっと強く握り返した。