本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


園内に入ると休日だからか家族連れの客が多く、かなり混みあっていた。
秋空が高く、涼しい風がポニーテールの黒髪をなびかせる。

「今日も撮る気満々だな。」
私の首には婚活パーティの時と同じように、一眼レフのカメラが掛けられていた。

「はい。動物が好きなんです。小学生の時に飼育委員会に入って、うさぎの世話をしたのがきっかけで。実家には柴犬とセキセイインコとアカミミガメがいます。」
「俺も動物は好きな方かな。猫しか飼ったことないけど。」

私達は順路に沿って動物たちを見学していった。
ぞう、クマ、猿山、バードハウス・・・。

大好きな動物園で、ずっと憧れていた和木坂課長と並んで歩いている。
ドキドキするのに心がポカポカして、何故だか安心する。

まるで夢をみているみたい。
そう、これは夢なんだ。
いつかは覚めてしまう夢・・・