本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


「可愛いね。名前は?」
「マリ・・・・」
「ん?マリ?」
「マリリン!そう、マリリンっていいます。」

危ない!マリモって言いそうになってしまった。

「それってあの有名なアメリカのセクシーな女優から?」
「は、はい。」
「ウチの猫の名前はケンケン。バアちゃんが自分の好きな俳優にちなんで付けたんだけど・・・誰だかわかる?」

坂口健太郎だよね。でもここは外さないと。

「渡辺謙?」
「違う。」
「三宅健?」
「ううん。」
「誰ですか?」
「松山ケンイチ。」
「?!」
和木坂課長、堂々と嘘ついた!

私が口を半開きにしてフリーズしていると、和木坂課長はプッと噴き出した。
「どうしたの?なんか、あっけに取られたような顔をしてるけど。そんなに意外だった?」
「いや、なんでもありません・・・」

和木坂課長は若干の虚言癖あり、と心にメモした。