終業時間まであと五分。 仕事が終わったら、すぐに職場を出て、漫画喫茶で着替えと化粧を済ませ、和木坂課長との待ち合わせ場所へ向かう。 「臼井さん。」 そう名前を呼ばれ、イヤな予感がした。 そしてそういう時の予感は大体当たる。 振り向くと、今日は林田係長が紙の束を私に手渡して、高飛車に言った。 「悪いけど、このデータ、打ち込んどいてくれる?なるべく早く。」 「なるべく早く・・・って、どれくらいまでですか?」 「明日の午前中まで。」 そんな! だったら今日残業しないと間に合わない。