本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


・・・夢じゃなかった。
なんて誠実でストレートなメッセージなんだろう。
それはイコール和木坂課長の優しくて誠実な人柄を表しているようだった。

そうだ。私もすぐにお返事しなきゃ。

(こちらこそ、今日はありがとうございました)

(食事、ご馳走様でした)

(すごく楽しくて夢のようでした)

(私も和木坂さんのことがす)
そこまで文字を打ち込んだ時、己の置かれた状況をハッと思い出した。

和木坂課長は臼井千佐を好きなわけじゃない。
ミチルが好きなんだ。

どうしよう。
こんなニセモノの私なんて、和木坂課長に会う資格なんてないよ。
でも、また会うって約束しちゃったし・・・

このメッセージを無視して、フェードアウトすることも出来る。
お付き合いできません、とメッセージを送ればそれで全ては終る。

でも・・・
会いたい。
もう一回、プライベートの和木坂課長に会いたいよ。
会って、職場では見られない、和木坂課長をもっと深く知りたい。

「ねえ、マリモ。私、どうしたらいいの?」
私がマリモを抱きしめると、マリモは「にゃあ」とだけ鳴いた。