本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


バッグからスマホを取り出し、帰り道にもう何回も繰り返し見ては喜びのため息をついた、和木坂課長のラインアカウントを開いてみる。図らずも和木坂課長のプライベートの連絡先をゲットしてしまったことに心が躍る。

和木坂課長のアイコンを見ると、藍色と白のコントラスが美しい四角い乗り物が表示されていた。
「ん?なにこれ。」

よく目を凝らしてみると、それはどうやら電車のようだった。
電車に詳しくない私は、その乗り物の正式名称はわからなかったけれど、かなり古い車両であることは確かだった。

そして和木坂課長が自己紹介の時、趣味は旅行だと言っていたことを思い出した。
「旅行の時に撮った写真なのかな?和木坂課長、旅行は車じゃなくて電車派なのかも。」