本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


「こんな話、誰にもしたことなかったんだけど、ミチルちゃんなら聞いてくれそうな気がして。なんでだろうな?」

それは私がこの場限りの関係の人間だからです。
旅の恥はかき捨て的な?
それでも和木坂課長の心の深い部分を知れて嬉しかった。

それから私と和木坂課長は、猫あるあるの話題でひとしきり盛り上がった。

「・・・俺、バアちゃんと二人暮らしでさ。実は今日もバアちゃんが俺に黙って勝手に申し込んだんだ。早くひ孫の顔が見たいって毎日うるさくて。俺は結婚なんてまだ考えていないけど、参加費がもったいないし、予定もなかったから一応来てみた。」
「そ、そうだったんですね。」

そりゃそうだよ。
和木坂課長が自ら、婚活パーティに応募するなんて考えられないもの。

「正直婚活パーティなんて馬鹿にしてた。・・・でもミチルちゃんみたいな楽しい子と出会えて、今日は来てよかった。」

和木坂課長・・・こんな私にも神対応とは・・・なんていい人なんだろう。

「楽しいだなんて・・・じょ、冗談はよしこさん!なんちゃって!!」
私は両人差し指を立てて、お祖母ちゃん直伝のギャグをかまし、おどけてみせた。

「ははっ!ミチルちゃんって面白いな。」
「はい。面白いってよく言われます!」

・・・臼井千佐は27年生きて来て、面白いなんて言われたこと、一度もないけどね。