本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


「ハイ、チーズ。」
「ありがとうございました!」
「いえ。」

私はダブルピースで被写体となっていた、茶髪ロングヘアーの女性にスマホを返した。女性は一緒に写った男性に「あとで写真、送りますねー」などと嬉しそうに話している。ふたりはもう連絡先の交換をしているようだ。

気が付くと私はいい感じになった男女ペアの写真を撮る係になっていた。
もうこれで3組目だ。

フリータイム中、ずっと夢中で猫の写真ばかり撮っていたからか、写真を撮るのが好きな人、として周りに認識されてしまったようだ。

首に一眼レフのカメラなんてぶら下げているのが話しかけないでオーラを感じさせるのか、男性からのアプローチはいまのところ一切ない。

マッチングする意思がないとはいえ、この状況はけっこう辛いものがあった。