本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


受付カウンターの横には、マグカップやポストカードなどの可愛い猫グッズが置いてある。どれもリーズナブルな値段で、帰りに買って帰ろう、と思った。

部屋の中には、もう数人の男女が、気ままに動き歩く猫達に熱い視線を送っていた。

真紀からの情報によると、「男性が二十五歳から三十五歳まで、女性が二十歳から三十歳まで、そして猫好きな人」というのが今回の婚活パーティの参加条件だという。

店内は白い壁に猫達が飛び乗る棚板やキャットタワーが設置され、本棚には猫の写真集が飾られている。

猫達はざっと見たところ十数匹といったところだろうか。
黒猫、白猫、三毛猫、マリモと同じミックスなど、多種多様な猫達がソファの下や椅子の上など所かまわず闊歩していて、思わず目が吸い寄せられる。

「可愛い・・・!!」

思わずそんな独り言が飛び出してしまい、あわてて口を手の平でふさいだ。
猫カフェは初めてではないけれど、これだけ多くの猫を愛でる機会はそうそうないので、やっぱりテンションが上がる。

私が肩をすくめながらひっそりとソファに座ると、隣に座っていたショートカットでふくよかな女性がひそひそ声で話しかけてきた。

「・・・もしかして、緊張してます?」
「あ、はい。少し。」
私はそう言って愛想笑いをしてみせた。

「婚活パーティ、初めて?」
「はい。恥ずかしながら。」
「私はもう十回目かな。男性が年収800万以上限定とか、医者や弁護士限定婚活パーティとか、BBQ婚活とか、女性ぽっちゃり限定婚活とか、もう色々参加したわ。でも中々いい人に出会えなくて。」

たしかにこういったご縁は頑張ったからといって、すぐに実を結ぶわけではないのかもしれない。