本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


日曜日の朝。

布団で惰眠を貪っていると、スマホの着信音が流れた。
私は寝ぼけまなこで、のそのそと布団から手を伸ばしてスマホを掴み、横になったままそれを顔の前に掲げた。

「・・・もしもし。」
「あーもしもし?千佐?元気ィ?」

私の数少ない友人のひとり、泉真紀(いずみまき)の能天気な声が聞こえてきた。

真紀とは小学校時代からの腐れ縁で、お互いの黒歴史を知りつくしている仲だ。
最近はもっぱら頼み事があるときだけ電話をかけてくる。

私が学生時代と変わらない性格なのに比べ、真紀は高校になって一気に明るくなった。

実家が資産家な真紀は、彼氏に貢いで飽きたら次に乗り換える、ということを繰り返している。
私は振られる側だけれど、真紀は振る側。

結果は同じだけれど、振るのと振られるのでは、ダメージが全然違うだろう。