え・・・? 和木坂課長に結婚間近な彼女がいるの? 驚きと胸の痛みが同時に私を襲う。 嘘であって欲しいと心で祈りながら、さりげなく和木坂課長のデスクの前を通り過ぎる。 すると噂通りスマホに話しかける弾んだ声が聞こえた。 「カオル・・・この前はありがとう。楽しかった。」 一瞬、呼吸が止まる。 カオル・・・って、彼女さんの名前? 「ちょうど俺も会いたいと思ってた。今度は家に泊まりに来いよ。じゃ、またな。」 そう会話を終えた和木坂課長は、嬉しげにスマホをみつめていた。