本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


「あ、あの、私、どうしても要さんに話したいことがあって・・・」
その時、要さんのスマホの着信音が鳴った。

「ん?あ、ちょっとごめん。・・・・もしもし、和木坂です・・・」
大事なところで、邪魔が入ってしまった。
やっとの思いで決心がついたところなのに。

要さんの声色が厳しい口調になり、大きくため息をついたあと、スマホの通話を終えた。
「ミチルちゃん、ごめん。俺から誘っておいて申し訳ないけど、急用が出来た。親友の磯崎薫(いそざきかおる)って奴が車で事故ってその付き添いを頼まれてしまって・・・話はまた今度でいいかな?」
「・・・はい。」

カオル・・・?
私はいつぞやの電話を思い出し、胸がざわざわとした。

「あの・・・その親友って女性だったりしますか?」
「まさか。高校の同級生で正真正銘オトコだよ。なに・・・もしかして焼き餅やいてくれた?」
要さんが私の頬をゆっくりと撫でた。

「はい。実は少しだけ・・・」
「少しだけ?」
「本当はすごくジェラシー感じてました。」
「馬鹿だな。俺はミチルちゃん以外、眼中にないよ。」

カオルさんて男性だったんだ。
よかった・・・

「じゃ、いい話を期待しているよ。」
要さんはそう言って私の頭を抱き寄せ、前髪をかき上げて、おでこに優しくキスをした。