本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません


「・・・で?式はいつ頃にするんだい?」
「し、式?!」
私が目を白黒させていると、要さんがあぐらをかきながら焦った声をだした。

「バアちゃん!気が早いよ。俺達はまだ付き合い始めたばかりなんだから。ね?ミチルちゃん。」
「・・・・・・はい。」
罪悪感で胸が痛い。
ミチルなんて本当はいないのに・・・

「だってあんた達、婚活パーティで知り合ったんだろ?結婚する気満々で付き合ってるってことだろ?だったら話は早いじゃないか。さっさと結婚してひ孫の顔を見せとくれ。あたしは先行きもう長くないんだから。」
そう言って菊江さんは、かりんとうをポリポリと食べ始めた。

「縁起でもないこと言うなよ。バアちゃんにはまだまだ長生きしてもらわなきゃ困る。」
「そう心配しなくても、要の幸せを見届けるまで、あたしは死にはしないよ。」
菊江さんは金歯が光る口を開いてニタリと笑った。