お祖母様は廊下の奥にあるふすまを開け部屋の中に入って行き、私と要さんもその後に続いた。
十畳ほどあると思われる畳の部屋で、古い茶箪笥やちゃぶ台、そしてそれらには似つかわしくない大型テレビが置かれている。
テレビの液晶画面には洋楽のヒットチャートが流れていた
私は用意されていた座布団の上に正座した。
「待ってな。今、お茶を入れるから。」
「あっありがとうございます。」
私が恐縮して固まっていると、要さんが「かしこまらなくてもいいよ。ウチのバアちゃん、ちょっと怖そうに見えるけど、気のいい人だから。」と小声で言った。
「にゃお。」
廊下からエキゾチックショートヘアのぽっちゃり猫が要さんの足元にすり寄って来た。
「お。ケンケン。ただいま。」
要さんはケンケンを抱き上げた。
「ケンケンちゃん。こんにちは。」
私が頭を撫でると、ケンケンが気持ちよさそうにノドを鳴らした。



