〜癒しcaffeへようこそ2(それぞれの恋路編)〜

🎵カランカラン🎵



「いらっしゃいませ。あっ‼︎奈帆さん」



店の呼び鈴が鳴って、次に訪れたのは、もう1人の常連さんである奈帆さんです‼︎



奈帆さんはもうすっかり癒しcaffeの常連さんになり、仕事のランチ帯の時間以外にも、休日のお休みにも癒しcaffeに訪れてくれるようになりました‼︎



「あっ…な、奈帆さんこんにちは」



キッチンで薫さんから美味しいコーヒーの淹れ方を教わっていた敬介さんが、奈帆さんを見て頬を赤らめています。



おやおや…分かりやすいですね…



敬介さんと奈帆さんは、常連さん同士で度々この癒しcaffeで出くわす事が多くなり、すっかり顔馴染みになってしまいました。



「敬介さん‼︎また来てたんですね⁈薫さんにまたしつこくコーヒーの淹れ方を教わりに来てたんですか⁇」



薫さんも大変‼︎



奈帆さんと聡子さんは2人で声をシンクロさせながら、顔を見合わせて笑い顔です‼︎



「本当に敬介さんてば執念深くて、遂に薫さんも根負けしたみたい」



2人でカウンター席に座りながら、教わる敬介さんと、根負けして渋々教える薫さんの様子を見て聡子さんも奈帆さんも呆れ顔です。



「な、奈帆さん‼︎またぼ、僕の淹れたコーヒーを飲んでいってください」



いつも顔を合わせると敬介さんの淹れたコーヒーを毒味するのが奈帆さんの仕事です。



2人は連絡先も交換し合い、時々連絡も取り合っていて良い感じなのですが、決めの一手がなくて中々進展はなし…



奈帆さん曰く、敬介さんは癒しcaffeの常連仲間で、お友達なんだそうです。



敬介さん…もう少し押さないとだめですね…



でも、こうして癒しcaffeで奈帆さんに会えるだけで、敬介さんは幸せなんだそうです。



「ど、どうでしょう⁇今日の僕の淹れたコーヒーは⁇」



敬介さんが淹れたコーヒーに点数を付けるのも、毎回の奈帆さんの仕事です。



「うーん…今回は…75点‼︎」



奈帆さんが敬介さんの淹れたコーヒーを飲んで一言‼︎



でもあらあら、奈帆さんの採点は中々の辛口のようです…



「やっぱりまだダメですか…」



敬介さんはガックリ肩を落として落ち込み顔…



秘伝のコーヒー豆の配合を教わり、今回は自信があったのに、奈帆さんの評価はまだまだ辛口です。



「確かにコーヒー豆の配合は良くなったけど、苦味とかえぐみとか何もかもがまだまだな腕前ですね‼︎」



さらっと辛口な奈帆さんは、敬介さんには厳しい様子です。



「つまり…僕のコーヒーが75点の原因は、コーヒー豆の配合だけではないんですね」


めげない敬介さんは何としてでも奈帆さんから100点満点の評価を得たい様です…