恋するオトメは超無敵っ!

 わたしは、しんみりと(こうべ)をたれた。

 おじいちゃん。
 いつも言うことを聞かないわたしで、苦労させていたんだ。

 ごめんね。
 でも、わたし、心を入れ替えたんだ。

 しっかり学校の勉強もする。
 知識を増やす。
 経験を身につける。

 わたしは、顔をあげた。
 サコ爺の目を見て、口を開く。

「ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願いします!」
「身内には甘くても、他人から、学ぶとなれば厳しくできるというもの。ビシビシしごかせていただきますよ」

 その言葉に、わたしは胸を叩いた。
 ひとりだけの修行はやる気がでないけれど。
 もちろん、翔くんも一緒に修行なんだよね?
 だったら、こっちからお願いしたいくらいよ!

「まかせて! 翔くんと一緒なら、どんな修行も頑張っちゃうから!」

 わたしの返事を聞いたサコ爺も、嬉しそうに笑った。

「そうですか。よかった。戻ったら、次の依頼がきております。都市伝説のメリーさん、期待しておりますよ」

 その言葉を聞いて、思わず立ちあがったわたしは、くるりと体を回転させながら、自分の席に着地する。
 そして、すべるように走る新幹線の座席の背に、がっくりもたれた。
 自然と口もとに、苦笑が浮かぶ。

 ああ。
 次の都市伝説も一筋縄ではいかない気がするわ。
 それにしても、今度はメリーさんか。
 受けてたつわよ、わたしと翔くんのふたりでね。

 そして、サコ爺だけじゃなくて、いつか翔くんに認めてもらうまで。
 わたしはお助け係、頑張るからね!