恋するオトメは超無敵っ!

「ん~。これで、一件落着かな」

 わたしは、刀を鞘におさめる翔くんの顔をのぞきこみながら、明るく言った。

「――ああ、そうだな」

 そう返事をした翔くんの顔は、大喜びしている表情ではない。
 けれど、花子さんのときのような、辛い顔でもなかった。

 わたしは、二ッと笑っておどけた。

「今回、お助け係として、わたしが感じたことは、翔くんの体力不足ですかね?」
「うるさいな。この体力バケモノ女」
「なにそれ、ひどい!」

 わたしと翔くんは睨み合う。
 そのあいだを、サコ爺が笑いながら割ってはいった。

「そうですね。教育係としては、これから翔くんには、刀術とともに体力向上が必要だと感じましたね」
「ほ~ら! サコ爺も同じこと、思っているじゃない?」
「そして、凛音さんは、格好にこだわらず、術の成功率をあげる訓練でしょうね」
「ぐっ」

 笑顔を浮かべるサコ爺の前で、わたしと翔くんは仲良く押し黙った。
 サコ爺の笑顔が、こわい。

 ああ。
 これはきっと、修行が厳しくなるやつだわ。