待っていました!
サコ爺と翔くんが並んだ姿!
わたしは一気にサコ爺のもとに駆けこんだ。
すれ違うように、翔くんが前に出る。
ようやく追いついた口裂け女は、翔くんに視線を向けると、ニタリとした笑みを浮かべながら口を開いた。
「ねえ。わたしってキレイ?」
「ええ、とてもキレイで美しいですよ」
無表情、無感情で返すと、翔くんは動じた様子もなく、さらりと鞘から刀を抜く。
そのまま、無慈悲に容赦なく、肩から脇下へと斜めに切りおろした。
カチンと、刀が鞘におさめる音がすると同時に、口裂け女はちりぢりとなり、空気にとけて消えた。
「おにいちゃ~ん!」
もがく猫のように身をくねらし、わたしの腕から飛び降りた阿万音ちゃんは、そのまま翔くんに飛びついた。
「ああ、怖かったよな。もう大丈夫だから」
そう言って、阿万音ちゃんの頭を撫でる翔くんは、見惚れちゃうほど甘やかな表情。
天使のように可愛らしい阿万音ちゃんと、カッコイイ翔くん。
ふふ。美形兄妹の見つめ合うステキな一枚絵、いただきました!
胸の前で手を組みニマニマしながら眺めているわたしへ、翔くんが疑わしそうに顔を向ける。
「それで、なんでおまえと阿万音が一緒にいたんだ?」
ギクリとする阿万音ちゃん。
ああ、翔くんに隠れて、わたしに接近禁止の釘を刺しにきたなんて言えませんか。
そうですか。
そうですね。
わたしはニコリと満面の笑みを浮かべた。
「偶然、学校の帰りが一緒になったのですよ。まさか怪異に出会うなんて思っていなくて。もうびっくり」
「そうか。阿万音を助けてくれたんだな」
ちょっと間を置いて、翔くんは続けた。
「――感謝する」
言いなれない言葉らしく、視線を斜めにそらしたまま、少しぶっきらぼうに翔くんはつぶやく。
「いえいえ。持ちつ持たれつ。助けられる者が動けばいいのですよ」
なんて謙遜するわたしと翔くんの空気が、気に入らなかったのだろうか。
翔くんに抱きついたまま、阿万音ちゃんは、きしゃーっ! という威嚇をわたしに向けた。
ふふ、阿万音ちゃん、猫みたい。
でも阿万音ちゃん、これは貸しですよ。
わたしの夢は、翔くんのパートナーになることなのですから。
わたしは、ふたりのそばでニコニコと笑顔を見せるサコ爺に、こっそりウインクしてみせた。
サコ爺と翔くんが並んだ姿!
わたしは一気にサコ爺のもとに駆けこんだ。
すれ違うように、翔くんが前に出る。
ようやく追いついた口裂け女は、翔くんに視線を向けると、ニタリとした笑みを浮かべながら口を開いた。
「ねえ。わたしってキレイ?」
「ええ、とてもキレイで美しいですよ」
無表情、無感情で返すと、翔くんは動じた様子もなく、さらりと鞘から刀を抜く。
そのまま、無慈悲に容赦なく、肩から脇下へと斜めに切りおろした。
カチンと、刀が鞘におさめる音がすると同時に、口裂け女はちりぢりとなり、空気にとけて消えた。
「おにいちゃ~ん!」
もがく猫のように身をくねらし、わたしの腕から飛び降りた阿万音ちゃんは、そのまま翔くんに飛びついた。
「ああ、怖かったよな。もう大丈夫だから」
そう言って、阿万音ちゃんの頭を撫でる翔くんは、見惚れちゃうほど甘やかな表情。
天使のように可愛らしい阿万音ちゃんと、カッコイイ翔くん。
ふふ。美形兄妹の見つめ合うステキな一枚絵、いただきました!
胸の前で手を組みニマニマしながら眺めているわたしへ、翔くんが疑わしそうに顔を向ける。
「それで、なんでおまえと阿万音が一緒にいたんだ?」
ギクリとする阿万音ちゃん。
ああ、翔くんに隠れて、わたしに接近禁止の釘を刺しにきたなんて言えませんか。
そうですか。
そうですね。
わたしはニコリと満面の笑みを浮かべた。
「偶然、学校の帰りが一緒になったのですよ。まさか怪異に出会うなんて思っていなくて。もうびっくり」
「そうか。阿万音を助けてくれたんだな」
ちょっと間を置いて、翔くんは続けた。
「――感謝する」
言いなれない言葉らしく、視線を斜めにそらしたまま、少しぶっきらぼうに翔くんはつぶやく。
「いえいえ。持ちつ持たれつ。助けられる者が動けばいいのですよ」
なんて謙遜するわたしと翔くんの空気が、気に入らなかったのだろうか。
翔くんに抱きついたまま、阿万音ちゃんは、きしゃーっ! という威嚇をわたしに向けた。
ふふ、阿万音ちゃん、猫みたい。
でも阿万音ちゃん、これは貸しですよ。
わたしの夢は、翔くんのパートナーになることなのですから。
わたしは、ふたりのそばでニコニコと笑顔を見せるサコ爺に、こっそりウインクしてみせた。


